看護師5年目の語り 生命と責任 

看護師のただの語りです

 

苦手な方はブラウザバック推奨

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

私は急性期病院の有名な某グループの病棟看護師

 

この職種に従事して職場が変わる事はあれど経験年数5年目である

 

一般的に看護職における5年目は一通りのスキルを習得し基礎知識も備え新人教育を行う学年

 

学生時代は不真面目な性格だった私も、5年も真剣に生命に向き合えば、それなりにプロフェッショナルとしての意識を持つようになっている

 

私の考えだか、事象に報酬が発生したらその時点でプロフェッショナルであり責任が発生していると考えている

 

私たちの仕事は人様の生命をお預かりして守る事が仕事である。

 

だが一般的には人の生命はお金に変えられないとよく言われる。

 

しかし私達はお金という報酬を得てから人の生命を守る仕事をしている。

 

それは本来の人の在り方からしたらどうなのかと時折疑問に思う事もある

 

仕事と割り切る事は簡単かもしれない。

 

だが私達が扱うのはあなたの大事な家族かもしれない

 

だから仕事ではあるがただの仕事と割り切れない。生命に対して些細な妥協も許さない

 

私たちの仕事はまぁいっかが人の生命を終わらせてしまう仕事だから

 

常にギリギリの患者様を受け入れる急性期病院

 

ドラマのようにドラマティックな舞台ではない

 

生命を守るという大義名分の元に過剰な身体抑制や鎮静を行う事もある

 

もちろん、過剰な抑制に疑問を持つ事も心が痛む事もある

 

しかしそれでも患者様の生命を守るのが私たちの仕事

 

その中途半端な優しさが生命を奪う事や重篤な後遺症を残す事につながるかもしれない

 

だから、そこに迷いを持ってはいけない

それが私たちの仕事であり、人の生命を預かる責任だから

 

しかしそれが本当に正しい選択かはいつも疑問に思い続ける

 

もちろん全ての生命を繋がるわけでもない

看護師に出来ることには限界がある

例えその方の寿命であっても、自分の担当の死は自分のせいではないかと考えてしまう

 

担当患者の死亡退院の度に私はふりかえる

もっとやれた事はなかったのか

もう少し優しくしてやれなかったのか

生命を守る大義名分を振りかざしていただけではないのか

残された家族に出来る事はなかったのか

 

人様の生命を預からせていただく仕事の中でプロフェッショナルとして生命を守る責任はある

 

それでも私は優しさを忘れたくない

これから何十年もこの仕事続けたいくだろうが

この仕事をしてるからこそ、死に慣れたくはない

 

看護師5年目の考える生命と責任